ジェットスター航空



ジェットスター航空 1
ジェットスター航空(英語名:JETSTAR AIRWAYS)は、オーストラリアの大手航空会社、カンタス航空が2003年に設立し、現在も保有するLCCだ。

アメリカのデルタ航空によるソング航空、イギリスのブリティッシュ航空のバズ航空など、大手の航空会社が独立系のLCCの成功に危機感を持ち、相次いで傘下のLCCを設立。

その多くはうまくはいかず失敗に終わっているが、ジェットスター航空は、シンガポール航空のタイガー航空と並ぶ、大手航空会社による、LCC運営の数少ない成功例と言える。

ジェットスター航空は、前述のとおり、2003年にカンタス航空の子会社として設立され、2004年5月よりオーストラリア国内線のサービスを開始する。

オーストラリア国内線は、長らくカンタス航空とアンセット航空の独占状態にあり、その運賃も高止ましたままであった。

2001年にアンセット航空が経営破綻、その間隙をついて、新興のバージン・アトランティック航空系のヴァージン・オーストラリアが、路線網を拡充、そのシェアを急激に伸ばした。

ジェットスター航空が設立されるまで、カンタス航空は、オーストラリア国内の独立系のLCCであったインパルス航空(IMPLUSE AIRLINES)を買収して子会社としたり、オーストラリアン航空という中途半端なLCCを設立、日本・オーストラリア間を運行したりと、対LCC対策は若干迷走気味であった。

カンタス航空はジェットスター航空を2003年に設立、ジェットスター航空はオーストラリア国内のレジャー路線をカンタス航空から移管を受け、2004年5月の国内線初フライトを開始、2005年12月には、初の国際線路線を、オーストラリア・ニュージーランド間を運行開始。

ジェットスター航空の運開始初期は、全席自由席、事前のシート予約は一切行わず、電車やバスの自由席のように、先に乗った人から好きな席、空いている席に座るというスタイルであった。

その為、搭乗開始の何十分も前から搭乗ゲートに長い列ができ、チェックイン後も落ち着けないと、極めて乗客からの不満が大きく、後にこの点は改善され、普通の航空会社同様、ジェットスター航空も事前座席指定制になった。

オーストラリア国内線、オーストラリア・ニュージーランド線は、エコノミークラスのみの1クラス制、日本・オーストラリア線、デンパサール・オーストラリア線など、エアバスA330で運行する「ロング・ホール」と呼ばれる中・長距離国際線は、「スタークラス」と呼ばれる上級クラスを加えた2クラス制。

スタークラスは、優先チェックインカウンターの設置、空港ラウンジの利用(ジェットスター専用のラウンジはなく、カンタス航空のカンタスクラブが利用可能)、大型の座席、優先搭乗、預け荷物の無料範囲のアップなど、一般の航空会社のビジネスクラスに似たサービスを提供している。

ジェットスター航空は、他のLCC同様、機内エンターテイメント、食事、毛布などは有料、利用する場合は予約時、あるいは機内で別途支払いが必要となるが、上級クラスのスタークラスの場合、これらが料金に既に含まれている。

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伝統的なレガシーキャリアと呼ばれる、大手航空会社のビジネスクラスと比較すれば、座席、食事などの機内サービスなど、やはり見劣りがするのは否めないが、一般の大手航空会社のビジネスクラス料金から比較すれば、圧倒的に安い料金でこのスタークラスの料金も設定されており、その料金を考慮すると、十分にそのバリューはあるものと思われる。

ジェットスター航空の設立時は、他の大手航空会社のよるLCC運営の失敗例から、本体のカンタス航空との路線の競合、顧客・利益の食い合い等からも、その先行きに関して必ずしも楽観視されたものではなかった。

そういった外部だけではなく、カンタス航空内部からも、その将来性に疑問符がつきながらスタートしたジェットスター航空だが、今では大手航空会社の所有するLCCの、数少ない成功例と呼ばれるまでになった。

ジェットスター航空は、カンタス航空の100%出資の子会社ではあるが、整備、安全運行のノウハウを除いて、システム、営業、乗員など他の全てを、カンタス航空の築きあげていたノウハウ、人材を使わず、新たに作り上げた事が成功の鍵であったと言われる。

また、ジェットスター航空の成功により、親会社カンタス航空との競合も心配されたが、レジャー路線(ビジネスでの利用が少なく、ホリデー、里帰りなどでの利用が多い、観光客がメインの路線)をジェットスター航空に移管、カンタス航空はシドニー・ブリスベン線、シドニー・メルボルン線などのビジネス客の見込める路線を中心に運行。

ジェットスター航空と、カンタス航空の両方を運行する路線もあるが、便利な時間帯の便の運行をカンタス航空、その他の時間帯の運行をジェットスター航空で運行など、同じ航空会社グループ内のプレミア・ブランドのカンタス航空、バジェット・ブランドのジェットスター航空と、その住み分けがうまくいっている事も、ジェットスター航空が成功している要因の1つでもある。

ジェットスター航空の関連会社として、シンガポールに拠点をおき、シンガポールとアジア各都市を結ぶ、ジェットスター・アジア、シンガポールとインドネシア各地を結ぶ、バリュー・エアー、そしてベトナム国内線を運行する、ジェットスター・パシフィックがある。

ジェットスター航空の日本路線への就航は、2007年3月、関西空港~ブリスベン~シドニー~関西空港で開始した。

ジェットスター航空の日本路線

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その後、日本・オーストラリア路線は、カンタス航空からの路線の移管を受け、関西空港・ケアンズ、成田空港・ケアンズ、福岡空港・ケアンズ、札幌空港・ケアンズ、中部空港・ケアンズなど、オーストラリア北部の人気観光地、グレートバリアリーフ観光の玄関としても知られる、ケアンズを中心に路線を拡大。

しかしながら、オーストラリアを訪れる日本人観光客の減少、原油高騰、リーマンショック等の要因により、福岡・中部・札幌のケアンズ線を運休、更には関西空港・ケアンズ線まで運休した。

その後、ジェットスター航空は、日本線のハブをゴールドコースト空港に移し、成田空港、および関西空港とゴールドコースト、成田空港とケアンズ、そして2010年4月より関西空港・ケアンズ線が復活となった。

親会社であるカンタス航空は、ビジネス旅客の多い、成田空港・シドニー線、成田空港・パース線は、そのままカンタス航空として運行、今後もジェットスター航空に運行を移管する予定は、今のところない。

ジェットスター航空の日本支社は大阪にあり、東京に支店があるが、日本ではマーケティング、営業、広報、オペレーションなどを行っているだけで、予約センターはない。

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日本語も含めて、ジェットスター航空のコールセンターは、本社のあるオーストラリア、メルボルンに設置されており、日本語での応対も、メルボルンで雇用されている日本語スタッフ(主に現地永住者)によって行われている。

日本国内から電話をするための、日本のフリーダイヤル番号が設置されており、日本からの電話をかける点で問題はなく、コールセンターも24時間オープンしているので、予約センターが24時間営業していない航空会社と比較して、逆に利便性が高いと言える。

ジェットスター航空は、2007年3月に日本へ乗り入れを果たし、定期便として日本に参入した、最初のLCC(格安航空会社)と言う事ができる。

今では、「LCC」というだけでも日本国内で通用する言葉になっているが、そのジェットスター航空が乗り入れた開始をした時点では、「LCC」という言葉、概念もまったく一般的でなく、ジェットスター航空を一般のフルサービスの航空会社と同等の航空会社として利用する人が多かった。

そのため、運行開始初期には、チェックイン、機内での対応、フライトキャンセル時の対応などで、伝統的な大手航空会社と同等のサービス、対応を求める乗客が多く見られ、また、ジェットスター航空もあまり「日本マーケットの特殊性」を理解せず、オーストラリア国内でのルール、対応をそのまま、日本でのオペレーションに持ち込んだ為、乗客の期待とのギャップが大きく、あまり評判の良いものではなかった。

その後、日本に乗り入れるLCCも増え、LCCという言葉自体がニュースなどにも登場して、一般の日本人にも知られるようになり、また、その意味・概念も理解され、LCCに対する過剰な期待を抱かれる事もなくなり、かつ、ジェットスター航空も日本マーケットというものの特殊性を学習してある程度歩み寄った事などから、運行当初に見られたような、悪い評判はあまり聞かれなくなっている。

ジェットスター航空の日本線は、日本航空とコードシェア(共同運行)されており、日本航空より日本航空の便名(JAL5XXX便)でチケットを購入した場合、食事・ソフトドリンク(アルコール類は有料) 、毛布、アメニティキット(みみ耳栓、アイマスク、イヤホンなど)は無料で自動的についてくる。

ジェットスター航空の概要

会社名 ジェットスター航空
英語名 Jeststar Airways
IATAコード JQ
ICAOコード JST
コールサイン JETSTAR
本社所在地 オーストラリア・メルボルン
関連会社 カンタス航空、ジェットスター・アジアバリュー・エアージェットスター・パシフィック
日本乗り入れ 成田空港・ゴールドコースト
成田空港・ケアンズ
関西空港・ゴールドコースト
関西空港・ケアンズ
マイレージ カンタス・フリークエント・フライヤー(カンタス航空)
ただし、一般の航空会社のビジネスクラスに該当する、上級クラスの「スタークラス」利用、またはエコノミー席でも高額な代わりに変更・取消等を行うことのできる「ジェットフレックス運賃」でチケットを購入した場合のみ。その他の安価な運賃、「ジェットセーバー」では、マイレージの加算は不可。ジェットスター航空の自社のマイレージプログラムはない。
WEBサイト 英語: http://www.jetstar.com/
日本語: http://www.jetstar.com/jp/ja/

Photo 1 : Creative Commons / AirKoryoTU-204
Photo 2 : Creative Commons / YSSYguy at the English language Wikipedia
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